EXHIBITIONS

浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展

聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝ー

2023.07.08 - 08.06, 2023.08.08 - 09.03

国宝 阿弥陀如来坐像(9軀のうち その1) 平安時代(12世紀) 京都・浄瑠璃寺(木津川市)

国宝 阿弥陀如来坐像(9軀のうち その8) 平安時代(12世紀) 京都・浄瑠璃寺(木津川市)

重要文化財 十一面観音坐像 鎌倉時代(13世紀) 京都・現光寺(木津川市)

 奈良国立博物館で、浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成を記念した特別展 「聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝ー」が開催されている。

 京都府の最南部、奈良市に隣接する地域は旧国名の山城国に因んで 「南山城(みなみやましろ)」と呼ばれている。平城京から長岡京・平安京への遷都以降も、南山城は新旧両都をつなぐ回廊的な役割を果たす地域として重要性を増し、時代を通じて日本仏教の聖地であり続けた。

 本展は、5ヶ年に及ぶ保存修理が完成した浄瑠璃寺九体阿弥陀像のうち2軀を修理後初公開するとともに、寺外で観ることのできるまたとない機会となっている。さらに、南山城とその周辺地域の寺社に伝わる仏像や神像を中心に、絵画や典籍・古文書、考古遺品などを一堂に展観することで、 この地に花開いた仏教文化の全貌に迫る。