EXHIBITIONS

本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語

2023.06.16 - 09.24

本橋成一 羽幌炭砿 北海道 羽幌町 〈炭鉱〉より 1968 ©Motohashi Seiichi

ロベール・ドアノ― “4本のヘアピン、サン・ソヴァン” 1951 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

本橋成一 築地市場 東京 1984 ©Motohashi Seiichi

ロベール・ドアノー “音楽好きの肉屋、パリ” 1953 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

 東京都写真美術館で「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展が開催される。

 本橋成一は1940年東京生まれ。50年以上にわたり写真家・映画監督として、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録し続けてきた。

 ロベール・ドアノー(1912〜1994)はフランスの写真家。主として報道写真やファッション写真の分野で活躍しており、パリや自身が生まれたパリ郊外を舞台に常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきた。

 本橋とドアノーは生まれた時代・地域は異なるが、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しているとともに、第二次世界大戦による混乱も経験している。 本展は、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線や、ユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった本橋と、ドアノーによって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考えさせる展覧会となっている。