EXHIBITIONS

Gianluca Malgeri & Arina Endo 「Let me count the ways」

THE LOOP GALLERY
2023.06.03 - 06.23

Somnambulist 2023

Basso rilievo 2023

 THE LOOP GALLERYで、ジャンルカ・マルジェリとエンドウ・アリナによる展覧会「Let me count the ways」が開催されている。

 マルジェリはイタリア南部生まれ。1996年から2000年までフィレンツェの美術アカデミーで絵画コースを専攻した。01年には、イタリア・コモのラッティ財団でアーティスト・レジデンスに参加し、そこでマリーナ・アブラモヴィッチと出会い数々のプロジェクトで共同作業を行う。02年から04年にはヴェネツィアのIUAV大学で視覚芸術の高度コースに参加し、この期間中にオラファー・エリアソンと出会い、彼のベルリンのスタジオで働いた。08年以降、マルジェリは自身の芸術活動に専念している。

 エンドウは1983年兵庫県生まれ。京都工芸繊維大学で建築とデザインを専攻し、卒業後はグラフィックデザイナーとして働くも、フィレンツェで版画に関心を寄せるようになり、国際版画芸術学校「イル・ビゾンテ」でエッチングを学ぶ。エンドウは伝統的な技法、とくにアクアチントに特化し、アルファベットをモチーフとしたイラストやグラフィック作品を制作している。

 本展は、ヴェネチで開催された「Edge of Chaos」(2015)、「Homo Ludens」(Magazzino gallery・ローマ、2015)から「Mery-Go-Round」(AYUMI GALLERY、2019)の一連の展示を締めくくる展覧会となっている。マルジェリとエンドウは、2015年に子供の遊具のパーツを3次元のコラージュに組み合わせて描かれた架空の「都市」を最初の作品として制作した。2019年にはそれぞれ別に構想したパーツを複雑な構造体に組み合わせ、空中に浮遊させた立体作品を制作。本展覧会では、代表作の1つである「Planetary garden」とともに、いままでにない「帰路」というテーマに焦点を当てた一連の作品群を展示する。