EXHIBITIONS
森靖 「Twister」
PARCELで、森靖による個展 「Twister」が開催されている。
森は1983年愛知県生まれ。2009年に東京藝術大学大学院彫刻科を修了。現在、東京都を拠点に活動している。
本展では、新作群とともにオーストラリアのNGV(ビクトリア国立美術館)に収蔵予定の作品が会期前半で展示されている。かねてより森の作品のモチーフは、アメリカのポップアイコンから中世古典彫刻まで、非常に⻑い時系列のうえに成り立っている。その要素を縦横無尽に行き来しながら、私たちに 「美」などの根源的な要素や記号論的な思い込み、意識に対して問いかける。
また、森の制作プロセスの特徴のひとつとして 「即興性」が挙げられる。完成形を想定しながら制作は進行していくのだが、その過程で初期の完成像を一気に転覆させるパーツを追加したり、あったものを削ぎ落としたりというツイストを段階的に加えるプロセスを反復しながら最終形へと向かう。
会場は、272センチメートルに迫る2点の大型彫刻作品を中心に構成されている。森は 「人間がかたちを留められる範囲で、美の最大のスケールを表現している」と語っており、それを可能にしたのが作品に使用されている120年に近い樹齢の木である。大型作品にこだわって制作してきた森は 「指先で容易に画面越しのイメージを拡大、縮小できるいまの時代において、スケールを変えるという感覚は生活のなかで当たり前のように存在している。そんな現代だからこそ、現実においてのスケールを実感することが必要だと感じている」という。
森は1983年愛知県生まれ。2009年に東京藝術大学大学院彫刻科を修了。現在、東京都を拠点に活動している。
本展では、新作群とともにオーストラリアのNGV(ビクトリア国立美術館)に収蔵予定の作品が会期前半で展示されている。かねてより森の作品のモチーフは、アメリカのポップアイコンから中世古典彫刻まで、非常に⻑い時系列のうえに成り立っている。その要素を縦横無尽に行き来しながら、私たちに 「美」などの根源的な要素や記号論的な思い込み、意識に対して問いかける。
また、森の制作プロセスの特徴のひとつとして 「即興性」が挙げられる。完成形を想定しながら制作は進行していくのだが、その過程で初期の完成像を一気に転覆させるパーツを追加したり、あったものを削ぎ落としたりというツイストを段階的に加えるプロセスを反復しながら最終形へと向かう。
会場は、272センチメートルに迫る2点の大型彫刻作品を中心に構成されている。森は 「人間がかたちを留められる範囲で、美の最大のスケールを表現している」と語っており、それを可能にしたのが作品に使用されている120年に近い樹齢の木である。大型作品にこだわって制作してきた森は 「指先で容易に画面越しのイメージを拡大、縮小できるいまの時代において、スケールを変えるという感覚は生活のなかで当たり前のように存在している。そんな現代だからこそ、現実においてのスケールを実感することが必要だと感じている」という。