EXHIBITIONS

MAU M&L コレクション:絵画のアベセデール

三雲祥之助 家造り 1957 油彩、キャンバス 99.0×131.0cm 武蔵野美術大学 美術館・図書館所蔵

 武蔵野美術大学美術館・図書館で「MAU M&L コレクション:絵画のアベセデール」が開催される。

 本展では、同館が誇る武蔵野美術大学の教員、卒業生、影響関係にある作家の作品など、開館から現在に至るまで集められた約440点のコレクションのうち、絵画を中心とした約50点を紹介。「アベセデール」は仏語でABCD、AからZまでの複数の項目を設定し「アベセデール」という展示タイトルに違わない内容となっている。

 具体的な項目には、「Couleur(色彩)」「Ligne(線)」「Main(手)」「Structure(構造)」「Terre(地面、土地)」「Vague(波)」など、絵画が内包する基礎的な要素からそうでないものまで、個々の作品と向き合い思考するための視点を設定。全体を貫く堅固な物語を構築するのではなく、複数の視点のもと作品を並置することによって、多様な語りが発生し、共存する場としての展覧会を組み立てる。