張静雯 「空白と距離」

「KYOBASHI ART WALLーここから未来をはじめよう」の第2回優秀作品に入選した作家・張静雯（チャン・ジンウェン）による個展 「空白と距離」が開催される。

　張は、1979年台湾台中生まれ。2023年、多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。作家・三木清の 「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の『間』にある。」という言葉に出会ったことがきっかけとなり、東京のマンションと窓をモチーフとして、和紙、墨、水干、岩絵具などを使ったモノトーンで無機質な窓の作品を制作し始める。

　本展では、建設中であるTODA BUILDINGの仮囲いに掲示している《冬夜》の実作品に加え、同作に関連するコロナ禍の 「時間の空白」と 「空間の距離」をテーマとした作品が展示される。台湾出身の張が捉えた3年間の日常記録に注目されたい。