EXHIBITIONS

本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション

2023.02.26 - 04.16

シャルル・ペロー 『眠れる森の美女・赤ずきん:ふたつの寓話』 エラニー・プレス 1899年 吉野石膏コレクション

カミーユ・ピサロ ロンドンのキューガーデン、大温室前の散歩道 1892年 吉野石膏コレクション

上村松園 深雪の図 制作年不詳 吉野石膏コレクション

  練馬区立美術館で「本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション」展が開催されている。

 本展では、吉野石膏株式会社の充実した絵画コレクションと、吉野石膏美術振興財団のアートライブラリーが所有する貴重書のコレクションから、絵画と本との結びつきに注目して選ばれた約200点の資料、作品が展示される。貴重書と絵画の二大コレクションが同時に公開される初めての展覧会。
 
 中世彩飾写本から近代のアーティスト・ブックに至る本と絵画の関係を展覧することで、両分野が関わり合いながら歩んできた800年の歴史を紹介。とくに国内随一を誇る印象派の画家カミーユ・ピサロの息子、リュシアン・ピサロが設立したエラニー・プレスのコレクションや、吉野石膏コレクションゆかりの日本の画家たちが、どのように出版事業に関わってきたのかを示す資料にも注目してほしい。