EXHIBITIONS

竹中美幸展 物語はつづく Never Ending Journey

大垣市スイトピアセンター
2023.02.04 - 03.21

竹中美幸 新たな物語(電灯) 2017年 撮影:野口浩史 提供:Art Front Gallery

竹中美幸 桜の下の跡形 2023年 撮影:中村晃

竹中美幸 物の語り/再び廻る 2022/2023年 撮影:中村晃

 大垣市スイトピアセンターでは、開設30周年記念事業として大垣市出身の美術作家・竹中美幸の個展「竹中美幸展 物語はつづく Never Ending Journey」が開催されている。

 竹中美幸は岐阜県・大垣市生まれ。2003年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了し、東京を拠点に活動。主な展覧会は、「陰と陽と」(アートフロントギャラリー、2022)、奥能登国際芸術祭 2020+(スズシアターミュージアム)、「都市のさざめき」(新宿パークタワーギャラリー1、2019)など。

 竹中は主に透明な素材を用いて、光や影を取り込んだ作品を制作する。水彩や樹脂を用いた作品制作から始まり、かつて映画の現像所で働いていた経験を生かし、2013年頃よりフィルムを用いた作品を展開。平面だけではなく、立体的な造形やインスタレーションへと作風を広げている。近年の作品では失われゆくモノの形跡をフィルムに焼き付け記録することで、新しい物語を紡ぐ試みを行っている。

 本展覧会では、竹中の故郷での記憶から生まれた近作や奥の細道むすびの地である大垣にちなんだ旅をテーマとした新作、スイトピアセンタ―の30周年にちなんだ新作など、アクリル樹脂やフィルムを素材として使用した平面作品からインスタレーション作品までが展示されている。