EXHIBITIONS

ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者

2023.02.17 - 03.26
 美術館「えき」KYOTOで、「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が開催される。

 アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)は、アール・ヌーヴォーの代表的な画家・デザイナー。1888年にパリに渡った当時は無名の画家だったが、女優サラ・ベルナール主演の舞台「ジスモンダ」のために制作したポスターで瞬く間に人気となり、一躍時代の寵児となる。

 その後、代表作「四季」(1896)や「四つの花(花4部作)」(1898)など季節の花をまとった優美な女性像の装飾パネルや、商業ポスターなどの代表作を生み出した。また、サラ・ベルナールの当たり役となった『椿姫』では、ポスターだけでなく衣装デザインも担当するなど、実際に彼が手掛けたジャンルは非常に多岐にわたっている。

 本展では、チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、ベル・エポックの時代を象徴するミュシャ芸術からデザインの仕事に着目。「マルチ・アーティスト」としてのミュシャについてひもとく展示となっている。