19世紀末から20世紀にかけてヨーロッパで興った美術運動「アール・ヌーヴォー」を代表するチェコ出身の画家、アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)。彼が描いた女性のポスターを中心とした展覧会「ミュシャ展 〜運命の女たち〜」がこの冬、名古屋の松坂屋美術館で開催される。
27歳でパリに渡ったミュシャは、1894年に当時の有名女優サラ・ベルナールのポスター《ジスモンダ》を制作したことをきっかけに、瞬く間に名声を獲得。流れるような髪に華やかに着飾った女性、色とりどりの植物や豪華な宝石などを描いたポスターや版画は一世を風靡した。
祖国チェコの個人コレクションで構成された本展では、ミュシャによる女性のポスター、版画、関連写真など約150点を展覧し、ミュシャと、ミュシャに関わった女性たちを紹介する。