吉増剛造「Voix」

　Take Ninagawaでは、吉増剛造の個展「Voix」が開催されている。

　吉増剛造は1939年東京都生まれ。日本を代表する詩人のひとり。近年の主な個展に「涯テノ詩聲 (ハテノウタゴエ) 詩人 吉増剛造展」（足利市立美術館ほかを巡回、2017〜18)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」（東京国立近代美術館、2016）などがある。

　本展では、ハンス・ウルリッヒ・オブリストと レム・シセイによるマンチェスター・インターナショナル・フェスティバル2021の展覧会「Poet Slash Artist」のなかでも発表された新作「Voix I」（2019〜22）を紹介する。「声」を主題にした連作は、話し言葉において、音と意味の区別がいかにして不明瞭になっていくかを探求している。