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レター/アート/プロジェクト「とどく」展

キービジュアル

会場写真 撮影=阪中隆文

会場写真 撮影=阪中隆文

会場写真 撮影=阪中隆文

 東京都渋谷公園通りギャラリーは、2020年にスタートした「レター/アート/プロジェクト『とどく』」の集大成となる展覧会「とどく」を開催中だ。ゲストディレクター/キュレーターは小川希(Art Center Ongoing代表)。

「レター/アート/プロジェクト『とどく』」は、手紙やはがきやビデオレターなど、直接顔を合わせることのないメディアを通じ、「今ここにいるわたし」と「今ここにいないあなた」がつながるアートプロジェクト。現代美術の分野で活動する3名のアーティスト、大木裕之、齋藤春佳、田中義樹を招き、多様な背景を持つ人々と協働しながらコミュニケーションの様々なかたちを模索してきた。

 参加アーティストの大木裕之は1964年東京都生まれ。高知県、東京都、岡山県を拠点に活動。東京大学工学部建築学科卒業。映画や映像にとどまらず、インスタレーション、パフォーマンス、ドローイングなど多岐にわたり制作している。

 齋藤春佳は1988年長野県生まれ。東京都を拠点に活動。多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。時間という概念を物体の運動エネルギーによる変化の総体ととらえ、出来事を時空間の構造と結びつけた絵画や映像、インスタレーションを手がけてきた。

 田中義樹は1995年三重県生まれ。東京都を拠点に活動。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。インスタレーションを主に発表するほか、コントユニット「そんたくズ」の田中寿司ロボットとして舞台の制作、公演も行っている。

 本展は、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃に立ち上がった「レター/アート/プロジェクト『とどく』」の3年間の集大成として、時間や距離、そしてそれぞれの境遇を超え、互いの異なる想い(=アート)が「とどく」、その邂逅の瞬間を紹介する。なお同プロジェクトは2023年3月まで、交流を続けていく。