EXHIBITIONS

マン・レイと女性たち

2022.07.02 - 09.25

マン・レイ 眠る女(ソラリゼーション) 1929 ゼラチン・シルバー・プリント(後刷) 個人蔵
Courtesy Association Internationale Man Ray, Paris ©︎ MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2698

マン・レイ アングルのヴァイオリン 1924 ゼラチン・シルバー・プリント(後刷) 個人蔵
Courtesy Association Internationale Man Ray, Paris ©︎ MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2698

マン・レイ カメラをもつセルフポートレート(ソラリゼーション) 1932~35頃 ゼラチン・シルバー・プリント(ヴィンテージ) 個人蔵
Photo Marc Domage, Courtesy Association Internationale Man Ray, Paris ©︎ MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2698

マン・レイ ペシャージュ(桃・雲・風景) 1969/72 木製箱、人工の桃3個、綿、塗料 個人蔵
Photo Marc Domage, Courtesy Association Internationale Man Ray, Paris ©︎ MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2698

 新潟市美術館では、展覧会「マン・レイと女性たち」が開催されている。

 20世紀を代表する芸術家で、ダダ・シュルレアリストでもあったマン・レイ(本名:エマニュエル・ラドニツキー、1890〜1976)。絵画、彫刻、オブジェや絵画といった幅広いジャンルにおいて、知性とユーモアあふれる作品を残したが、とくに写真の分野で卓抜な才能を発揮した。その多彩な作品の周辺には、恋人から女性アーティスト、女優、モデル、社交界の貴婦人たちなど、才能豊かな女性たちの存在があった。20世紀、めまぐるしく移り変わる激動の時代に、自分らしく自由に生きたミューズたちと、マン・レイは対等に向き合い、一人ひとりの個性と美しさを写真作品で表現した。

 本展は、女性たちにレンズを向けた写真をはじめとする約260点の作品とともに、マン・レイの世界を展覧するもの。ニューヨークからパリへ、芸術家の生涯を4つの時代に分け、20世紀の様々な芸術潮流やファッションを追いかけながら、その時々に登場する女性たちに焦点を当てる。

 また同時開催のコレクション展「第1部 シュルレアリスムのひろがり」(~10月23日)では、企画展「マン・レイと女性たち」にちなんで、マックス・エルンスト、アルベルト・ジャコメッティ、マグリットなどの海外作家に加え、阿部展也、富樫寅平、飯田春行ら、様々なかたちでシュルレアリスムと向き合った日本の作家たちの作品を紹介している。