EXHIBITIONS

特別展 北斎 百鬼見参

2022.06.21 - 07.24, 2022.07.26 - 08.28

葛飾北斎 『釈迦御一代記図会』六 暴悪を罰して天雷流離王が王宮を焼君臣を撃殺す図 すみだ北斎美術館蔵 通期展示

葛飾北斎 『近世怪談 霜夜星』一 高西伊兵衛 於沢冤鬼 すみだ北斎美術館蔵 通期展示

葛飾北為 摂州大物浦平家怨霊顕る図 すみだ北斎美術館蔵 後期展示

卍楼北鵞 為朝と鬼ヶ島図 すみだ北斎美術館蔵 後期展示

蹄斎北馬 角大師と蝸牛図 すみだ北斎美術館蔵 前期展示

葛飾北斎 『絵本和漢誉』大江山の鬼賊酒顚童子を退治す 源の頼光朝臣 すみだ北斎美術館蔵 通期展示

葛飾北斎 『北斎略画手ほどき』 すみだ北斎美術館蔵 通期展示

葛飾北斎 鬼とお多福面 すみだ北斎美術館蔵 後期展示

 すみだ北斎美術館では、特別展「北斎 百鬼見参」を開催中。葛飾北斎(1760~1849)などの作品に表された、様々な「鬼」の姿に注目する。

 古来、日本人は鬼の存在を信じ、暮らしにも取り入れ、ともに生きてきた。神話・伝説、芸能、小説、マンガ、アニメ、ゲームに至るまで、鬼が登場する創作物は数多く、それだけ、鬼は日本人の心に深く根ざし、その精神世界の形成に大きな影響を与えている。そして、古典や芸能、また新たに江戸時代に起こった「読本」などを題材とする浮世絵にも、鬼は多く登場している。

 本展は、「鬼とは何か」「鬼となった人、鬼にあった人」「神話・物語のなかの鬼」「親しまれる鬼」の4章で構成。人気の錦絵「百物語」シリーズや版本などから、鬼に関連する作品を紹介し、北斎がどのように鬼をとらえ表現してきたかに迫る。

 また、同館初公開の貴重な北斎の肉筆画《道成寺図》も見どころのひとつ。《道成寺図》の原画は前期(6月21日~7月24日)に展示、後期(7月26日~8月28日)には同作品の高精細複製画(プリマグラフィ)が展示される。