ARTISTS

久門剛史

Tsuyoshi Hisakado

 久門剛史は1981年京都府生まれ。2007年に京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。周囲で起きる様々な現象や歴史的事象の調査に基づいて人工的につくり出した音や光、風などによって、鑑賞者個人の記憶や経験を呼び起こすインスタレーションを展開している。大学在学中の02年にアーティストグループ「SHINCHIKA」を結成し、主に音響やインスタレーションを担当。12年より個人としての活動を本格化し、同グループでの経験を生かして「音」と「彫刻」の要素を主軸に制作を行う。20年に大規模個展「久門剛史―らせんの練習」(豊田市美術館)を開催。その他の主な個展に、「トンネル」(オオタファインアーツ、東京、2018)、「MoCA Pavilion Special Project Tsuyoshi Hisakado」(上海当代芸術館、2016)。また、あいちトリエンナーレ2016、六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015などに参加。16年には世界各地を巡回したチェルフィッチュの公演『部屋に流れる時間の旅』の舞台美術と音楽を担当し、活動領域を広げている。VOCA賞(2016)、「日産アートアワード2015」オーディエンス賞などを受賞。