久門剛史が音と美術で参加。チェルフィッチュの最新作が東京公演決定! 

岡田利規率いる演劇カンパニー「チェルフィッチュ」の『部屋に流れる時間の旅』が、6月16日〜25日に世田谷のシアタートラムにて上演される。音と舞台美術を担当するのは、美術家の久門剛史。

『部屋に流れる時間の旅』の一場面 © Misako Shimizu

 岡田利規が全作品の脚本と演出を手がける演劇カンパニーとして、1997年に旗揚げされ、今年20周年を迎えるチェルフィッチュ。既存の演劇観にとらわれない作品を展開し、2007年に海外進出して以降、世界70都市以上での上演歴を持つ。岡田は美術家・高嶺格とコラボレーションして、野球を題材に国際関係について問いかける作品『God Bless Baseball』を上演しているほか、「さいたまトリエンナーレ」(2016)で映像インスタレーションを発表するなど、美術の分野でも活動している。

 「20周年記念プロジェクト」として上演される本作は、2016年3月に京都で初演された最新作。東日本大震災と福島第一原発事故という未曾有の災害を機に構想された、死者に対する生者の羨望をテーマとした作品だ。世界16都市の巡回を経て、世田谷パブリックシアター内のシアタートラムを会場に、満を持しての東京公演となる。

 音と舞台美術を手がけるのは、「VOCA展2016」で大賞を受賞するなど、いま国内でもっとも注目されているアーティストのひとり、久門剛史。フィールドレコーディングの手法も用いながら、これまでも劇団が追求してきた身体と言語に加えて空間、音も緻密に構築し、多層的な舞台作品を展開する。

編集部

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