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髙畠依子

Yoriko Takabatake

 髙畠依子は1982年福岡県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了博士号(油画)取得。同大学大学院博士課程在籍中に、アニ・アルバースの研究のためにアルバース財団でのレジデンスを経験し、芸術やデザインなど多分野にわたる素材や色彩、ものの構造に対してつねに意識的な制作を続けている。画布のうえに絵具を糸のようにして網状に重ねてキャンバスを再生成するかのような絵画をはじめ、絵具に風、水、火などの「諸元素」を用いて、「つくり、壊し、またつくる」という弁証法的な作法をベースに偶然性を取り入れるなど、実験・思索・試行を積み重ね、新たな絵画表現の可能性に積極的に挑んだ作品を発表している。主な個展に「VENUS」(Gana Art Hannam、ソウル、2019)、「MARS」(シュウゴアーツ、東京、2020)など。グループ展に「HAMAMATSU SESSIONS」(Hirano Art Gallery、静岡、2020)など。