水や重力が織る、テキスタイルのような絵画作品。髙畠依子の新作個展が開催

糸のように細い絵具を重ねた、織物を思わせる絵画作品を制作する髙畠依子の個展がシュウゴアーツで開催。水や重力の働きを用いて偶然性を増した新作を発表する。会期は2018年4月14日〜5月19日。

髙畠依子 Dust,prussian blue 2017 パネルにアクリル、油彩 142×85cm

 髙畠依子は1982年福岡生まれ。東京藝術大学大学院在学中に、バウハウスの講師も務めたテキスタイル・デザイナー、アニ・アルバースを研究、並行する作品制作では、絵具を糸のように垂らし、時には生乾きの状態で吹き飛ばすという、織物に似た絵画制作技法を確立し、以降も表現を探求し続けている。

 本展では、より偶然性を増した制作工程による新作を発表。以前から用いていた風とともに、水や重力の働きを利用して制作した、まるで理学・工学的な実験から生成された結晶体のような作品群を紹介する。

編集部

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