ARTISTS

エキソニモ

exonemo

Photo by Jun Yokoyama

 エキソニモは千房けん輔と赤岩やえにより1996年に結成されたアート・ユニット。初期は主にインターネット上を活動の場とし、2000年以降はデジタル・アナログにかかわらず、ハッキングを思わせる独自の切り口での実験的プロジェクトを展開。現在はニューヨークを拠点に、ソフトウェア作品、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐にわたる活動を続ける。移動するバスにウェブカムを仕掛け、一定間隔で撮影された周囲の風景を、バスのかたちの折り紙の型紙に投影し、 ウェブに記録し続けた作品《The Road Movie》(2005)は「アルス・エレクトロニカ」においてゴールデン・ニカ(大賞)を受賞。2010年代には、映像の映し出された液晶ディスプレイにペイントを施すことで、映像・絵画・レリーフの境界を思わせる作品《Body Paint - 46inch/Male/White》(2015)、《Heavy Body Paint》(2016)などを発表する。また、「100年前から続く、インターネット上の秘密結社」をテーマとした「IDPW(アイパス)」を2012年に結成。インターネットの文脈を感じさせるものを自由に売り買いすることができるフリーマーケット「インターネットヤミ市」の活動を行う。