EXHIBITIONS

楳図かずお大美術展

東京シティビュー
2022.01.28 - 03.25

「楳図かずお大美術展」キービジュアル © 楳図かずお

ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館 © 楳図かずお

楳図かずお

『わたしは真悟』 © 楳図かずお/小学館

エキソニモ Kiss, or Dual Monitors 2017 ※参考作品

『14歳』 © 楳図かずお/小学館

鴻池朋子 振り子/アースベイビー頭部模型 2020 ※参考作品

楳図かずお ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館(一部) 2021 © 楳図かずお

冨安由真 漂泊する幻影 個展「KAAT EXHIBITION 2020 冨安由真展|漂泊する幻影」( KAAT 神奈川芸術劇場[中スタジオ]、2021)での展示風景 撮影=西野正将 ※参考作品

楳図ハウスパフェ © 楳図かずお

「楳図かずお大美術展」が東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される。「UMEZZ ART PROJECT」の一環として、マンガ家・楳図かずおの世界を体感できる展覧会。

 楳図は1936年和歌山県高野山生まれ、奈良県で育つ。小学校4年生でマンガを描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版・デビュー。『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、「ホラーマンガの神様」と呼ばれる。『漂流教室』で小学館漫画賞を受賞。いっぽう、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮し、作中のギャグ「グワシ」は社会現象となった。この他、『おろち』『洗礼』『わたしは真悟』『神の左手悪魔の右手』『14歳』など、数多くのヒット作を生み出している。タレントや歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、2018年には『わたしは真悟』でフランスのアングレーム国際漫画祭で「遺産賞」を、また文化庁長官表彰を受賞した。

 多くの傑作を世に送り出してきた楳図。その作品にはマンガという既存の分野だけでは語りきることができない先見的な世界観、幻視的なビジョンが至るところに発揮されている。

 本展では代表作とともに、楳図にとって27年ぶりとなる新作を初公開。4年の期間を費やした新作《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》は「マンガ」としてではなく、原画101点の連作絵画として展示される。

 楳図の「比類なき芸術性」に焦点を当てる本展は、気鋭のアーティストらとともに「楳図かずおの世界」を表現する、これまでにない展覧会。窪田研二をキュレーターに迎え、エキソニモ(『わたしは真悟』映像インスタレーション)、鴻池朋子(『14歳』をテーマにした作品群)、冨安由真(《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》素描・101点のインスタレーション)の3組が、楳図の世界をインスタレーションで拡張する。※()内はテーマ作品。

 会期中には、「楳図かずお大美術展」の会場と同フロアにあるカフェ「THE SUN & THE MOON」に期間限定のコラボメニューが登場。本展の開催を記念したグッズも展開する。