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「根本敬ゲルニカ計画」がクラウドファンディングをスタート。アドバイザーに会田誠

漫画家・根本敬がピカソの大作《ゲルニカ》サイズ(349×777cm)の絵画を描くプロジェクト「根本敬のゲルニカ計画」がクラウドファンディングで制作資金調達をスタートさせた。

根本敬 写真=江森康之

 根本敬は1958年東京都生まれ。『月刊漫画ガロ』1981年9月号に掲載の「青春むせび泣き」でマンガ家デビューして以降、「特殊マンガ家」の道を突き進み、マンガ界の極北に位置する人物として知られている。

 今回スタートした「根本敬ゲルニカ計画」は、根本が「個人の意志を超えた大きな何かに突き動かされて」、ピカソの《ゲルニカ》サイズ(349×777㎝)の絵を完成させるというプロジェクト。画材アドバイザーには根本の意向に賛同した現代美術家・会田誠が就任。会田は自身が1999年に刊行した書籍『ミュータント花子』において、根本からの影響を発言するなど、その関連性は深い。

(左から)アドバイザーの会田誠と根本敬 写真=江森康之

 この「ゲルニカ計画」のアトリエとなるのは、羽田空港に近接する東京・京浜島にあるアートファクトリー「BUCKLE KOBO」。新ゲルニカが完成した際には、根本敬ゲルニカ作品を囲み、鉄自体を楽器にしたライブや展示を中心に、音楽、アート、パフォーマンス、映画などを繰り広げる「鉄工島FES」の開催が予定されている。

 今回のクラウドファンディングでは400万円の調達を目標にしており、調達された資金はすべて「根本敬ゲルニカ」の制作に当てられる。完成画除幕式参加券から完成画複製、根本敬との食事会、根本の過去の代表作のカバー描き下ろしキャンバス画まで、多様なリターンの詳細はファンディングサイトをチェックしてほしい。

 なお、「根本敬ゲルニカ計画」は雑誌『美術手帖』でも連載中。マンガ家ニコ・ニコルソンがレポートをマンガとして掲載し、絵の完成後には単行本化される。

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