佐内正史は1968年静岡県静岡市出身。95年、第12回キヤノン写真新世紀優秀賞を受賞し、97年に写真集『生きている』(青幻舎)でデビュー。2002年『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞を受賞。ミュージシャン・くるりや中村一義のアルバムジャケット写真に加えテレビCMやミュージックビデオ、映画の劇中使用写真なども手がけてきた。
08年には写真のレーベル「対照」を設立。そのレーベルから6年ぶりの新作となる写真集『銀河』は、プリントサイズ原寸の256ページに、佐内がこれまでに撮りためた写真を掲載。お気に入りのバンドTシャツのように、あるいはユーズドデニムのように、読むたびに味わいと愛着が出るよう、あえて傷みやすい紙が選ばれている。
青山ブックセンター六本木店では、5月26〜27日のアートナイト開催日にあわせて、これまでに様々な人物が着こなすように「見こなした」、佐内の『銀河』をテーブルの上に山積みに。また、来場者が『銀河』に収録されている写真それぞれに言葉を当て、綴るための「銀河の見こなし帳」も設置される。
6月25日に閉店を迎える青山ブックセンター六本木店における最後の企画展でもある本展。展示と同時開催される、佐内のこれまでの写真集を紹介するフェアは6月25日まで開催されるため、これを機に書店に足を運んでみてはいかがだろうか。