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建築倉庫ミュージアム、リニューアル後初の企画展で「ル・コルビュジエ / チャンディガール展」開催

2018年4月にリニューアルオープン予定の建築倉庫ミュージアムが、リニューアル後初となる企画展「ル・コルビュジエ / チャンディガール展 ―創造とコンテクスト―」を2018年5月26日から開催する。

ホンマタカシ High Court 1  2013 © Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

 寺⽥倉庫が運営する東京・天王洲の建築倉庫ミュージアムにて、リニューアルオープン後初となる企画展「ル・コルビュジエ / チャンディガール展 ―創造とコンテクスト―」が5月26日から開催される。

 近代建築を代表する巨匠であるル・コルビュジエ。その活動は、ル・コルビュジエが提唱した「近代建築5原則」(「ピロティ」、「自由な平面」、「自由な立面」、「水平連続窓」、「屋上庭園」)が示す通り、合理主義的な考えと技術革新をともなって発展していく世界のイメージに根ざし、一つの普遍的論理が広く世界で通用するという信念に基づくものだととらえられてきた。

 しかし、いっぽうで彼は場所の環境や風景、また風土や文化など、計画にかかわるコンテクストに多くの注意や関心を払っていた。とくにインド・チャンディガールをはじめとする晩年の作品群では、こうした関心が、建築・都市デザインの直接的なインスピレーションの源となった。

 今回の展覧会ではル・コルビュジエの手によるチャンディガールでの作品群を例にとり、ヨーロッパから遠く離れたインドという異質の環境下における、ル・コルビュジエのクリエイションとその土地ならではのエレメントとの関係を考察するという。

ル・コルビュジエ 牡牛 XVIII 1959年 大成建設株式会社蔵

 会場では貴重な建築資料の展示のほか、チャンディガールで制作した議事堂の内部を巨大模型での再現する試みや、キャピタル・コンプレックスの建物群(「高等裁判所」、「議事堂」、「合同庁舎」)の100分の1スケールを、実際の位置間隔と同様に展示室床に配置するなど、コルビュジエの作品を体感できる展示が行われる。

 そのほかにも、コルビュジエ自身の手によるオリジナルスケッチや油彩画、リトグラフなどの美術作品に加えて、写真家・ホンマタカシがチャンディガールで撮影した写真や映像作品が展示される。

ル・コルビュジエ 水盆に面したファサードの遠近法図、人物、植栽、「開かれた手」つき、チャンディガール、1950~1965年 1952年3月4日 ル・コルビュジエ財団蔵

編集部

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