竹久夢二美術館

　竹久夢二美術館は、1990年に開館。創設者・鹿野琢見の夢二コレクションを展示公開している。館が建つ東京・本郷は、夢二が滞在し、最愛の女性・笠井彦乃と逢瀬を重ねた「菊富士ホテル」がかつてあった場所。いまなお昔の風情を留めて静けさと木々の緑に包まれている。

　都内で夢二作品を鑑賞できる唯一の同館は、古き良き時代を思わせる「夢二式美人画」から、モダンな表現を試みたデザイン作品まで、幅広く大正ロマンの世界を楽しむことができる。

　企画展は、年4回3ヶ月ごとに夢二の生涯や芸術から様々なテーマを取り上げて開催。夢二を研究する美術館として内容を深く掘り下げ、希少な資料とあわせて紹介している。また、常時約200～250点の夢二作品を鑑賞することができる。