EXHIBITIONS

夢二×文学「絵で詩をかいてみた」

竹久夢二の抒情画・著作・装幀

2021.07.03 - 09.26

竹久夢二 夢よ浅かれ 1926(大正15)

竹久夢二 『山へよする』 1919(大正8)

竹久夢二 『鴨川情話』 1917(大正6)

竹久夢二 セノオ楽譜「宵待草」 1918(大正7)

竹久夢二 この夜ごろ 昭和初期

竹久夢二 青い海越えはるばると 1914(大正3)

 竹久夢二美術館が展覧会「夢二×文学『絵で詩をかいてみた』 ― 竹久夢二の抒情画・著作・装幀―」を開催する。

 大正ロマンの画家として知られる竹久夢二(1884〜1934)は、詩人や文筆家としての顔も持ち、300冊以上の本の装幀を手がけたデザイナーでもあった。

 最初に詩人になりたいと思い、「繪(え)の形式で詩を畫(か)いてみた」ことから画家として歩み始めた夢二は、自らの絵を「無声詩」と読んだ。その絵に漂う詩情は、夢二作品の大きな魅力のひとつ。また「宵待草」に代表される詩や物語も創作し、57冊の著作本を刊行した。さらに、ほかの作家の著作のブックデザインも数多く手がけた。

 本展では、抒情溢れる夢二の絵や、詩や文章、装幀本などを展示し、夢二作品の文学性や文学との関わりに着目する。展示数はおよそ250点以上(会場での撮影が可能)。画家として知られる夢二を「文学」の視点から見つめ、また自著以外にも多くの本の装幀を手がけた夢二と、同時代の作家たちとの交流についても紹介する。