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櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:偉大なるアマチュアリズム【2/4ページ】

 川原さんによれば、最初は規則的に編んでいたが、たった1mmのずれが致命傷へとつながっていく制作工程に、やがてストレスを感じるようになったのだという。そんなジレンマを抱えていた2021年3月、山田真知子さんらと島田市と訪れた際に、通りすがりの女性が持っていたアケビのツルを不規則に編んだカバンを見て、その独創性に心を鷲掴みにされた。川原さんも見よう見まねで、クラフトバンドを使った自由なカバンを創作。「こんなの見たことない」と周囲から好評を得たことから、以後はそれらを「でたらめ編み」と称して、作品制作や展示発表を続けているというわけだ。

 制作においては設計図などなく、そのときの感覚で編んでいくのだという。編む紐の色や幅もそのときどきで異なるため、同じものは二度とつくることができない。「思いつきでやっているので、そのときの自分の体調や気持ちが形にあらわれるのでは」と教えてくれた。

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編集部

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