20年越しの再集結が見せてくれるものとは。学芸員・植松篤が語る「天地耕作 初源への道行き」

美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第20回は、静岡県立美術館で開催中の展覧会「天地耕作 初源への道行き」(〜3月27日)をピックアップする。村上誠、村上渡、山本裕司ら3人によって行われてきた野外美術制作プロジェクトが20年ぶりに美術館という場所で再集結。そのアーカイヴや美術館裏山に登場した野外作品は、鑑賞者に何をもたらすだろうか。リサーチから企画、実現に至るまでの道のりを担当学芸員・植松篤が語る。

文=植松篤(静岡県立美術館 学芸員)

裏山の展示風景 村上兄弟制作側