鮮烈なビジュアルと色彩でアート界にみならず、ファッションや音楽の分野でもファンが多い『TOILETPAPER』。その東京初となる個展が、六本木のペロタン東京で11月22日にスタートした。
『TOILETPAPER』は、アーティストのマウリツィオ・カテランと、写真家のピエールパオロ・フェラーリが2010年から共同発行しているアートマガジン。そのビジュアルは、人物や動物、あるいは消費財など、様々なものを折衷的に混ぜ合わせ、独自の世界を生み出しており、ビビッドな色彩もその特徴のひとつだ。
日本では、2017年4月から5月にかけて行われた「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2017」に参加。建物全体を使って展開されたインスタレーションが記憶に新しい。
多国籍展開するギャラリー「ペロタン」全体でも初となる本展は、日本初公開となる作品10点を発表。いずれも、アンティークの鏡を使い、そこに『TOILETPAPER』ならではのモチーフを埋め込んでいる。作品には余白が残されており、映り込む鑑賞者のセルフィーを意識したかのような構図だ。
また本展では、すべてが赤で覆われた壁面が印象に残るが、これはマウリツィオ・カテランが会期直前になり、急遽決めたのだという。会場ではマガジンの『TOILETPAPER』のバックナンバーも数量限定で販売。六本木で『TOILETPAPER』の強烈なビジュアルに囲まれてはいかがだろうか。