「―モンスーンに吹かれたように― 大移動と交流のアフリカ‐アジアの現代美術」(岐阜県美術館)会場レポート。境界を越えるために必要なものとは
左から吉國元「来者たち」シリーズ(2018-)と、なみちえ「Kigroom」シリーズ 《相撲遊楽図屏風》(江戸時代、5月6日まで展示)。中央で肌の黒い人物が相撲を取っている ワンゲシ・ムトゥ《子宮腫瘍のさまざまなクラスの組織学》(2004-05)。髪や唇といった、アフリカ系の人物を表象する際の典型的なイメージが生殖器のイラストや商品イメージへと巧みに置き換えられている ワンゲシ・ムトゥ《アメイジング・グレイス》(2005)。キユク語で歌われる「アメイジング・グレイス」とともに、ムトゥは海の中へと入っていく マフディ・エシャーエイ「アフロ─イラン:知られざるマイノリティ」(2014)より、ホルムズ海峡沿いの地域に住む人々が被写体となっている 石川真生「アカバナー」(1975-77)より、沖縄の黒人米軍兵士たちと生きる沖縄の女性たちが撮影されている チェ・ウォンジュン《ノー・ペイン・ノー・ゲイン》(2022-23)。イグウェ・オシナチが日々の労働をする様子と、スーツを着てブランドのブティックが並ぶ通りを闊歩する様子がアフロ・ビートの楽曲に合わせて交互に映し出されていく 吉國元「来者たち」(2018-)。褐色の肌の人々とともに、鮮やかな色彩の植物の描写も印象的だ なみちえ「Kigroom」シリーズのぬいぐるみ。右端が「なみちえの中身」と説明される《何ちえ》(2016) 「武器をアートに:国立民族学博物館コレクション」より、左からフィエル・ドス・サントス・ラファエル《フルート奏者》(2012)、クリストヴァオ・カニャヴァート(ケスター)《ギター奏者》(2012)。銃器の造形が人物のフォルムに巧みに生かされている 長谷川愛《Alt-Bias Gun》(2018)。置かれたパネルの人物たちに銃を向けると引き金が引けなくなる ジュエル・アンドリアノメアリソア「風の宮殿」シリーズ(2026)。布素材によるテクスチャは角度を変えることで様々な表情を見せる エリアス・シメ《タイトロープ・モバイル》(2009-14、タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金)。接近すると複雑な模様が小さな電子部品によって構築されていることがわかる ティンガティンガ派の作品。左からオマリ・アロイス・アモンデ《樹にとまるペリカン》(1992)、サルム・ムサ《羽を広げた孔雀》(制作年不詳) ミュージアムショップに並ぶ「BONBO STARS」の作品 8 / 15
編集部