マカフリーがスタジオで見つけたのは、⻨畑の後ろに広がる豊かな⾦地と、遠近法的な奥⾏きを排した特徴的な構図の絵画。それが二条城二の丸御殿内を飾る狩野派の絵画を思わせるものだったことから、「⽇本の伝統的な紺碧障壁画を意識したのですか?」と尋ねたところ、キーファーの答えは「No」。しかしこのやりとりをきっかけに作家の興味が芽⽣え、やがて狩野派による絢爛豪華な障壁画が彩る⼆条城へと導かれることとなったという。

昨年春にキーファーは二条城を訪れ、展覧会の構想はより具体化していった。なお今回、展覧会場には保税制度が適用されており、展覧会実現に大きく寄与している。屋外かつ世界遺産での保税適用は、日本国内で初めてのケースだ。
新作や初公開作品を含む絵画・野外彫刻・ガラスケース作品・インスタレーションなど計33点が並ぶ本展。その一部を紹介したい。

