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アイ・ウェイウェイはなぜモネの名作をレゴにしたのか。初めて挑んだデザイン展で問いかけるもの

アイ・ウェイウェイによる展覧会「アイ・ウェイウェイ:メイキング・センス」が、4月7日にロンドンのデザイン・ミュージアムでスタートした。アーティストでありアクティビストでもある彼の、美術館ではなく博物館におけるデザインを主題とした初めての展覧会となっている。

文=坂本みゆき

ミュージアム前で自身の作品「スタディ・オブ・パースペクティブ(遠近法の研究)」同様に、中指を立てるアイ・ウェイウェイ

 デザイン・ミュージアムが面するケンジントン・ハイストリートの大通りから建物へと続くアプローチにすでに作品が並び、さらにはエントランスの大きな吹き抜けには巨大なインスタレーションが建つ。展示会場に入る前からアイ・ウェイウェイの世界観であふれており、さながらこのエキシビションが同ミュージアム全体を占拠してしまったようにすら感じられる。

デザイン・ミュージアムのエントランス。巨大な大理石で創られた《マーブル・トイレットペーパー》は、パンデミックの際に突然貴重となったトイレットペーパーから着想を得たという Photo by Ed Reeve
デザイン・ミュージアムの吹き抜けには、アイ・ウェイウェイによる壁紙に囲まれて中国・清王朝期の建築物を色とりどりにペイントした《カラード・ハウス》が展示されている Photo by Ed Reeve

 「空間をどのように使えば訪れた人たちがデザインとは何かと考える重要な体験となるのか、そしてデザインと過去と未来がどのように関係しているかを示すものとなるかに重点を起きました」とウェイウェイは語る。

  エキシビションスペースの中に入ると、彼のシグネチャーともいえるおびただしい数の品々による「フィールド」と称される5作品がずらりと並ぶ。

展示風景より。手前が《スティルライフ》 Photo by Ed Reeve

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