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厳格な入国制限のなかで「アート・バーゼル香港2022」が開幕。気になる売上は?

ハイブリッドの形式として2回目の開催となる今年のアート・バーゼル香港が5月26日に開幕した。香港で実施されている入国制限により、コレクターやギャラリストの渡航が困難になっている今年のフェアの様子をオンラインでの取材をもとにお届けする。

アート・バーゼル香港2022の展示風景より Courtesy of Art Basel

 今年3月に予定していたものの、新型コロナウイルス変異株による感染拡大を受けて延期になった「アート・バーゼル香港(ABHK)2022」が、5月26日に開幕した。

 今年のフェアは、昨年と続きハイブリッドの形式で開催。実会場での展示に加え、オンライン・ビューイング・ルームやバーチャル・ウォークスルーなどのオンラインプログラムも行われている。

 参加ギャラリーは28の国と地域からの約130軒。香港で続いている厳格な入国制限の影響により、現地へスタッフが派遣できない約80軒のギャラリーはサテライトブースの形式で参加している。

 中国本土や海外のコレクターがまだ香港に行けない今年、ギャラリーの売上状況はどうだろうか? 「美術手帖」が入手した、一部の出展ギャラリーの販売結果を集計したセールスレポートによると、ハウザー&ワースは初日にリタ・アッカーマンやルイーズ・ブルジョワ、マシュー・デイ・ジャクソン、ラシード・ジョンソンなどの作品を販売したという。2日目には、ジョージ・コンドの絵画《Pink and White Profile with Green Eye》(2021)が265万ドルの価格で韓国のプライベートミュージアムによって購入され、今年のフェアで公開された数字のなかでは最高の金額となっている。

アート・バーゼル香港2022の展示風景より、ハウザー&ワースのブース。左は265万ドルで取引されたジョージ・コンド《Pink and White Profile with Green Eye》(2021) Photo by Kitmin Lee. Courtesy of Hauser & Wirth

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