東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、ウェブデザイナー、インターフェースデザイナー、映像ディレクターである中村勇吾が展覧会ディレクターを務める企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」が開催されている。
本展は、ミュージシャンの小山田圭吾(Cornelius)が展覧会のために書き下ろした新曲「AUDIO ARCHITECTURE」(作詞=中村勇吾)を、気鋭の作家たちがそれぞれの視点から解釈し、映像作品を制作するというもの。
そして9月25日、その関連イベントとして「LIVE AUDIO ARCHITECTURE × 8」が開催。8名の映像作品をバックグラウンドに、小山田圭吾(Cornelius)、堀江博久、大野由美子、あらきゆうこらが「AUDIO ARCHITECTURE」のライブ演奏を行なった。
約3分の楽曲を8回におよび演奏するというこのイベント。ライブ前に小山田は「同じ曲を8回演奏するというのは、ある意味修行のようなもの。微妙に演奏を間違ったりすると思うので、そこを楽しんでもらえたら」とコメントし、場内の笑いを誘っていた。そしてWonderwallの片山正通が構成を行った舞台で、ライブ演奏はスタートした。
4名の背後では、展覧会場と同じく大西景太、折笠良、梅田宏明、勅使河原一雅、UCNV、水尻自子、ユーフラテス(石川将也)+ 阿部舜、辻川幸一郎(GLASSLOFT)×バスキュール×北千住デザインの作品が上映。
大音量で流れる楽曲と大画面の映像のシンクロが醍醐味のひとつである「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」を、より重層的に体験できる贅沢な30分間だった。