東京藝大で「ケアとアート」を学ぼう。「Diversity on the Arts Project」が社会人受講生を募集中

東京藝術大学が、社会人を対象に履修証明プログラム「Diversity on the Arts Project(通称:DOOR)」を開講。現在、受講生を募集している。

 日本で唯一の国立芸術大学・東京藝術大学が、2017年に立ち上げた社会人を対象とした履修証明プログラム「Diversity on the Arts Project(通称:DOOR)」で2024年度(8期生)受講生を募集中だ。

 このプログラムは東京藝術大学長・日比野克彦がディレクターを務め、「ケア×アート」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクト。アーティストや多様な福祉の実践者、障害のある当事者を含む30名を超える講師陣を迎え、アートと現代の福祉をより広い視野でとらえ直す、体系的かつ藝大らしいカリキュラムだ。

飯田大輔(社会福祉法人福祉楽団理事長)による「ケア原論」風景

 月曜日の夜に開催される福祉やケアの専門家を講師に迎えたオンラインの必修授業のほか、社会のなかで見過ごされがちな事象に目を向けてきたアーティストの眼差しに触れ学びを深める対面での演習授業、地域社会や住民とともに制作や活動を実施するソーシャリー・エンゲージド・アート(SEA)や全国のアートプロジェクトについて学べる選択科目などが用意されており、全国からオンラインで参加できるのも大きな特徴だ。また、「DOOR eアーカイブラーニング」では、過去の講義映像の視聴や受講生同士の交流もできる。年間60時間以上の受講で、東京藝術大学より履修証明書(文部科学省推奨履修証明制度適用)が授与される。

「プログラム実践演習」での講評風景
「ケア実践場面分析演習」風景
DOOR特講「ワークショップ・ブレインストーミング」風景
eアーカイブラーニングでの時間数取得も可能

 2022年には書籍『ケアとアートの教室』が出版されており、講義や実践の記録を読むことができる。募集期間は2月15日まで。アートの世界においてもケアが大きな注目を集める現代。興味のある方はふるって藝大の門(DOOR)を叩いてほしい。

編集部

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