大丸松坂屋百貨店が2022年1月に運営を開始した、現代美術に特化したウェブメディア「ARToVILLA -アートヴィラ-」。同メディアが主催する展示販売会「ARToVILLA MARKET Vol.2」が京都市下京区にある「FabCafe Kyoto」で開催される。会期は10月27日〜30日。
「ARToVILLA -アートヴィラ-」は、アートの所有までの体験を届けるプロジェクトで、昨年初めての展示即売会として「ARToVILLA MARKET」を渋谷で開催した。2回目となる今回の「ARToVILLA MARKET 」は、キュレーターに山峰潤也、会場設計に建築家・佐野文彦を迎えた展示販売会となる。
今回のテーマは「Paradoxical Landscape」。現代社会にはディスプレイ越しの世界にメタバースやAI生成のイメージが溢れ、そこにマンガやゲーム、アニメなどがオーバーラップして混濁している。さらに都市の風景は日々変化し、現実と虚構との合間が溶け出していくような時代と言える。山峰はこの時代を鋭く切り取るアーティストにフォーカスし、デジタルやマテリアリティ、アニメーションやサブカルなどを含んださまざまな現代の視覚環境を横断するアーティスト7名を選出した。
参加作家は浦川大志、河野未彩、GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE、藤田クレア、藤田紗衣、藤倉麻子、Meta Flower。
なお、開催期間中に京都で開催される「Art Collaboration Kyoto」でも、大丸松坂屋百貨店が始動したアーティストを支援するプロジェクト「Ladder Project(ラダー・プロジェクト)」で選出した作家の展覧会を実施。スクリプカリウ落合安奈の展示が国立京都国際会館で、玉山拓郎の展示が船頭町の「Bijuu」で、それぞれ開催される。さらに、「ARToVILLA MARKET Vol.2」会場の「FabCafe Kyoto」3階では、スクリプカリウ落合と玉山の作品の展示販売も実施する。