今年はどんな原石に会える? 「學展2015」速報レポート

学んでいる人なら誰でも出展できる「万国學生藝術展覧祭2015」、通称「學展」。今年で2回目を迎える學展は、大型アートイベント「デザインフェスタ」の姉妹イベント。夏休みまっただ中の開催初日、現場から速報をレポートします。【PR】

佐藤恵美

会場でライブペインティングをする出展者

小さなオープンキャンパスを開催中。学校の特色が表れるキャンパスブース

ショーステージの音楽が鳴り響く会場に入ると、入口付近にキャンパスブースが現れます。ひときわ賑わう大きなテーブルは文化学園大学。ブローチやピアス、ブレスレットなどのアクセサリーがところせましと並びます。どれも単価は数百円。そのほかZINEやポストカード、トートバッグ、DVDなど学生ならではの初々しい作品も。

ジュエリーの専門学校、DOVE Tokyo College of Jewelryのブースでは、彫金体験やワックス塗り体験などアクセサリーの制作体験ができる。

また、ミュージカル・アカデミーではギタークラフト科の学生が制作した個性的なギターを展示。

ミュージカル・アカデミーの生徒がつくったギター

東洋美術学校は油絵、水墨画、銅版画のほかクラフト、アクセサリー、グラフィックほかさまざまなコースの学生の作品が展示されている。

数万本のストローでできたものは? カラフルなストローのインスタレーション

キャンパスブースの奥に進むとあるインスタレーションエリアには、カラフルなストローの壁が。約10万本のストローを使って制作したというこの作品は、触ったところが凹むため、顔を押し付けるとお面のように顔の形が浮き上がりる。

絵画、アクセサリー、催眠術!? アイデア勝負の個人出展ブース

そのほかにもアクセサリーや雑貨はもちろん、パフォーマンス、絵画、伝統工芸、ファッション、催眠術!まで、さまざまな表現で会場は賑わっていた。

陶土にワカメを混ぜて焼いたり、磁石を釉薬のように使った実験的な陶芸作品
建築を学ぶ学生が制作した、住むために必要な最小限の機能を詰め込んだ狭小住宅

6人で3か月かけて制作された新宿駅のジオラマは、ビルの広告や構造物の凹凸などディティールまで細かに再現されている。

完成の様子を間近で鑑賞! 迫力のライブペイントエリア

ライブペイントエリアでは、作品が生まれる過程が間近で見ることができる。

ショーステージのようす
出独特のタッチで力強い絵を描く岡田さんは、デイサービスに通いながら作品づくりを楽しんでいます

 作者と直に話せるのも學展の魅力。制作方法や素材、過去の作品など制作談義は尽きず、これだけ多くのアーティストと話せる機会はなかなかないだろう。

9歳の小学生アーティストからデイサービスに通われている高齢の画家まで、創作に向かう生き生きとした姿に、違いはない。

アーティストの原石に出会える學展は明日9日まで! ひんやりと涼しい会場で「これは!」と思う作品を探してみてほしい。

編集部

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