伊勢神宮が鎮座する街として広く知られる三重県伊勢市。この地に滞在し、創作活動できる機会を、伊勢市が提供する。
「クリエイターズ・ワーケーション」と題されたこの事業は、プロのクリエイターを対象として、今年11月2日~3月15日の期間(年末年始を除く)の希望する時期に、市内宿泊施設で最短6泊~最長13泊の滞在をしながら、創作活動ができるというもの。
対象となるのは、国内在住の文化・芸術分野のプロのクリエイター(個人またはグループ)で、分野はアート、デザイン、小説など幅広い。プロの定義は、「文化・芸術の領域で、表現上の創造性の発揮を本質とする制作・発表活動によって対価を得ることで、継続的に生計を維持している人」だ。
参加者には宿泊料の全額が補助されるほか、滞在支援金としてひとりあたり5万円を支給。クリエイター側に求められるのは、伊勢の歴史・文化・まち・人・風景などから創作へのインスピレーションを得てもらうことと、滞在記の提出および、それを伊勢市のウェブサイトで公開するのを許可することだ。作品の提出や創作の進捗報告は求めないというのも大きな特徴となっている。
募集人数は50名。審査を経て、参加者が決定する。新型コロナウイルスの影響で活動がままならない現在、クリエイターはこのような機会を是非活用してほしい。