「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2026」開幕レポート。地域のギャラリーの個性を引き出す独自色の魅力
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15億円のシャガールやパフォーマンスも

 特集ブース「Masters」では、出展者の協力のもと、物故作家を中心に、国内外で高い評価を確立した作家や、時代を超えて受け継がれる貴重な作品を厳選して紹介。8月に逝去した草間彌生の作品を「Masters - A Tribute to Yayoi Kusama」と題して出展するほか、みぞえ画廊が15億円の値をつけたマルク・シャガール《Orphée》(1969)が目玉となっていた。

「Masters」のブースより、マルク・シャガール《Orphée》(1969)
コインを並べるパフォーマンスを行う松田幹也

 「Moment」はパフォーマンスを中心に展示するブースだ。1988年にニューヨークのウォール街で行った、1万個の貨幣を正方形に並べたことでも知られる松田幹也。東京のGALLERY KOGUREのサポートのもと、黒子の衣装をまとって同様のパフォーマンスを実施。また、大阪のYUKIKO NAKAJIMAのサポートで、佐藤鉱子がライブペインティングを行った。

会場外のエントランスに出展されていた、高嶋英男《からっぽに満たされる》(2026)
会場外に出展されていた、古西穂波《Form in flux》(2021〜2022、2026)

 さらに会場の内外で「Infinity」と名づけられた、大型作品の展示も行われている。東京のサテライツ・アート・ラボが高嶋英男の陶製の大型作品や、同じく東京のMEDEL GALLERY SHUによる古西穂波のゆらぎを取り入れた木彫などを見ることができる。

「AFAF AWARD powered by E.SUN BANK」の大賞を受賞した高橘喜代史の展示

 加えて、次世代を担うアーティストの発掘と支援を目的とした公募展「AFAF AWARD powered by E.SUN BANK」も開催。台湾の玉山銀行(E.SUN BANK)の協賛のもと、会場内の特設ブースにて入選作品の展示が行われている。

 会場全体を通して、各地域を拠点とする作家を取り上げる独自性のあるプレゼンテーションが目立ったAFAF。それが本フェアならではの未知の作品との出会いへの期待を生んでおり、魅力のひとつとなっていると感じた。