今回のセールは、化粧品大手エスティ ローダーの創業家出身で、アメリカ美術界を代表するコレクターであり慈善家であるレナード・A・ローダーのコレクションからなる。ローダーは20世紀美術、とりわけキュビスムの収集家として知られ、メトロポリタン美術館へのキュビスム作品90点の寄贈は同館の現代美術コレクションを根本から変えたと評価されている。

サザビーズCEOのチャールズ・F・スチュワートは、「ブロイヤーでの新たな章の始まりに、ローダー氏の比類なきコレクションを迎えられたことは象徴的な出来事だった」とコメント。また、アメリカ地区会長のリサ・デニソンは、「クリムトの傑作3点が一夜にして揃うような機会は、生涯に一度あるかどうか。今夜の会場にはその歴史的瞬間を共有する緊張感と高揚が満ちていた」と述べている。
ローダー・コレクションからは、11月19日に開催されるデイ・オークションでも約30点が出品される予定である。



















