シンガポールで開催される国際的なアートフェア「ART SG」が、1月17日〜19日の期間に第3回目の開催を迎える。
今年のART SGは、シンガポールのマリーナベイサンズにあるサンズ・エキスポ・アンド・コンベンション・センターで開催され、VIPプレビューとヴェルニサージュ(内覧会)は1月16日に行われる。30の国と地域から106のギャラリーが参加し、アート愛好者やコレクターに新たな芸術的体験を提供する。
今年のフェアには、世界的に著名なギャラリーが集結する。例えば、ニューヨーク、ロンドン、パリ、香港などに拠点を持つガゴシアンや、ホワイト・キューブ(ロンドン、香港、パリ、ソウル、ニューヨーク)、タデウス・ロパック(ロンドン、パリ、ザルツブルク、ソウル)など、名だたる国際的ギャラリーが名を連ねている。また、東南アジアのアートシーンを代表するギャラリーも多数参加し、シンガポールのSTPIやFOST Gallery、バンコクのBANGKOK CITYCITY GALLERY、クアラルンプールのRichard Koh Fine Artなどがその一例だ。さらに、今年のART SGには新たなギャラリーの参加も迎える。例えば、スイス・チューリッヒのGalerie Gmurzynskaや、ニューヨークのMarc Straus、シンガポールのHaridas Contemporaryなどが初めて参加し、特別にキュレーションされた展示を披露する。
また、シンガポール・アート・ウィーク(1月17日〜26日)の期間中に開催されるこのフェアは、シンガポール国内外の文化機関と協力し、様々なプログラムを展開する。フェアの期間中、来場者は「PLATFORM」セクターにおいて、4つの大規模なサイト・スペシフィックのインスタレーションを体験することができ、またバンコク・クンスターレ(バンコク・アートハウス)と共同で制作されたフィルムプログラムも楽しめる。
さらに、アート界の思潮を反映させるためのトークプログラムも展開される。例えば、デルフィナ財団(ロンドン)のディレクターであるアーロン・セザールによってキュレーションされた「Collecting as Practice」をはじめとして、アーティスト・トークやシンポジウムが開催され、アートマーケットの動向やアート収集の実践に関する洞察が提供される。
同フェアのディレクター、シュイン・ヤンは、今年のフェアについて次のように述べている。「東南アジアはもちろん、さらに広範な地域からの素晴らしい才能を展示する今回のフェアでは、丁寧にキュレーションされたセクターやプログラムのほか、シンガポール全域で行われるダイナミックな展覧会やインスタレーション、アクティベーションを予定している」。
また、同フェアの共同創設者であるマグナス・レンフリューは、次のようなコメントを寄せている。「この地域へのコミットメントをさらに強調し、ART SGの第3回目は、ギャラリーの機会を拡大し、グローバルなアートマーケット内での対話を促進し続ける。フェアでの卓越した展示は、シンガポール全域での活気あるアクティベーションによって補完され、国際的なアートコミュニティの成長する中心地としてのシンガポールの地位を強調することになるだろう」。