クリスティーズとグッチが、21点のNFT作品を集めたオンラインオークション「Future Frequencies: Explorations in Generative Art and Fashion」を共同で開催している。入札は7月25日まで。
2021年、グッチは初めてNFTの映像作品をクリスティーズのオークションに出品。翌年には、実験的オンラインスペース「Vault」内にアートギャラリー「Gucci Art Space」を立ち上げ、同ブランドの多彩なヘリテージとブランドビジョンをテーマにしたNFT作品によるオークション兼展示会「The Next 100 Years of GUCCI」を開催し、以降はオンラインギャラリーで様々なプロジェクトを行ってきた。
今回のオークションは、クリスティーズが2022年に立ち上げた完全オンチェーンオークションプラットフォームである「クリスティーズ3.0」で開催され、作品はグッチのオンラインギャラリーでも紹介されている。
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出品されたのは、クレア・シルバー、エミリー・シー、ウィリアム・マパン、ザック・リーバーマン、ボットー、ヘレナ・サリン、ドロップなどのアーティストによる21点のNFT作品。ジェネレーティブテキスタイルの研究からグッチを象徴するハンドバッグ「グッチ バンブー 1947」のアルゴリズム的解釈に至るまで、様々なテーマでファッション、アート、テクノロジーのインターセクショナルな側面を創造的に探求したものだという。
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クリスティーズのデジタル アート セールス マネージャー、セバスチャン・サンチェスは声明文で、次のようにコメントしている。「このオークションでは、衣服のデザインからプロダクション、テキスタイル、そしてファッション業界全体から多大なインスピレーションを得ているアーティストのグループが選ばれ、取り上げられている。彼らが制作したアウトプットは、抽象的なものから文字通りのものまで多岐にわたり、様々な分野に渡り、アルゴリズムとデータを使って人間の創造性を向上させるという考え方は大変興味深い」。
なお、今回の出品作品は7月19日〜20日にニューヨークで開催されているクリスティーズの第7回Art + Tech Summitでも展示されている。