156のギャラリーが集結。アート・バーゼルの新フェア「Paris+」が出展ギャラリーを発表

今年10月、アート・バーゼルがパリで開催する新たなアートフェア「Paris+ par Art Basel」が出展ギャラリーリストを発表した。パリに拠点を持つギャラリーを中心に156のギャラリーが参加する。

「Paris+ par Art Basel」の会場、グラン・パレ・エフェメールの内観 (C) Rmn - Grand Palais (C) Patrick Tourneboeuf - Tendance Floue

 アート・バーゼルが今年10月にパリでローンチする新たなアートフェア「Paris+ par Art Basel」。その出展ギャラリーのラインナップが発表された。

 スイス・バーゼル、マイアミ・ビーチ、香港の3都市でアートフェアを展開するアート・バーゼルが今年1月、パリで新しいフェアを開催することが伝えられた。会場は、フランス最古のアートフェア「FIAC」が長年会場としてきたパリのグラン・パレであり、2024年にグラン・パレの改修工事が完了するまでのあいだはパリの中心部にある仮設会場グラン・パレ・エフェメールで開催される。

グラン・パレ内観 © Mirco Magliocca

 今年初開催となるParis+ par Art Baselでは、パリに拠点を持つギャラリーを中心に156のギャラリーが集結。20世紀の名作を集めたキュレーション展示から新進アーティストの個展まで、幅広いジャンルの作品が出品される。

 メインセクションには、世界有数のギャラリー140軒が参加。日本からは、Take Ninagawaとタカ・イシイギャラリーの2軒が出展する。

 新進ギャラリーを紹介する「ギャラリーズ・エマージェンツ(Galeries Émergentes)」セクションでは、16のギャラリーがアーティストの個展を開催。また、パリの中心部でパブリック・アートを展示する「サイト」セクションや、アート界の専門家によるトークイベントを開催する「カンバセーションズ」セクションも展開される。

グラン・パレ・エフェメール Photo by Aliki Christoforou for Art Basel. Courtesy of Art Basel

 また、ポンピドゥー・センターやルーヴル美術館、フォンダシオン ルイ・ヴィトン、ブルス・ドゥ・コメルスなども、同フェアの会期にあわせて多彩な展覧会を開催。パリを代表する美術館や文化機関をめぐる貴重な機会となる。

 フェアディレクターのクレマン・ドゥレピーヌは声明文で、「パリでの初回展に参加する素晴らしい出展者リストを発表できることを、心から光栄に思う。このギャラリーの構成は、開催都市に特化し、かつ世界的に強い共鳴をもたらすフェアをつくるという我々のコミットメントを反映している」とコメント。

 また、アート・バーゼルのグローバル・ディレクターであるマーク・シュピーグラーは、今回の出展ギャラリーは「質の高い歴史的作品と前衛的な作品を並置するというアート・バーゼルの長年の伝統を体現している」としつつ、「同様に重要なのは、今日のパリをダイナミックなものにしているギャラリーが様々な市場分野にわたって多数参加していることで、このフェアにパリならではの個性を与えている」と述べている。

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