「ロエベ財団 クラフトプライズ 2025」ファイナリスト発表。日本から5名がノミネート

ロエベ財団が2016年より行っている「ロエベ財団 クラフトプライズ」。その第8回のファイナリスト30名が発表された。日本からは昨年に続き、国別最多となる5名のファイナリストが選出されている。

田口史樹 White Expression(「1-4」リーズより) 2020-24 銀、ロジウムコーティング サイズ各種 

 現代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術性、革新性を称えるために、ロエベのクリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンが発案し、2016年にロエベ財団によって創設された「ロエベ財団 クラフトプライズ」。その第8回のファイナリスト30名が発表された。

 今年は133の国と地域から昨年を超える4600点以上の応募があり、11名の選考委員によってファイナリストが選出された。日本からの選出は昨年に続き国別最多となる5名。青木邦眞、麻生あかり、近岡令、石黒幹朗、田口史樹が選ばれた。

 ロエベ財団クラフトプライズの選考委員長であるアナチュ・サバルベアスコアは、選考プロセスについて以下のコメントを寄せている。「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025は、アーティストが伝統をどのように再解釈し、現代的に発展させているかを引き続き探求しています。エキシビションでは、卓越したクラフトマンシップを紹介するとともに、職人たちが貴重な素材から身近な素材まで幅広く用い、伝統的な手仕事の道具や最先端技術を駆使しながら、異なる文化や歴史を背景にもつクラフトが交わり、新たな現代文化が形作られてゆく様子を伝えます」。

 ファイナリストの作品は、マドリードのティッセン=ボルネミッサ国立美術館で5月30日〜6月29日まで展示され、受賞者が決定。受賞者には5万ユーロが授与される。

麻生あかり Radiance Amidst Uncertainty 2020 竹 650×450×900mm
青木邦眞 Realm of Living Things 19 2024 テラコッタ 400×400×870mm
石黒幹朗 虚 2024 落ち葉 800×800×800mm
近藤令 Release Clear #3 2023 ガラス、真鍮 570×380×380mm 

Exhibition Ranking