ニューヨークで建設が進んでいるジョン・F・ケネディ国際空港(JFK国際空港)の新ターミナル6。同ターミナルに常設されるパブリック・アートの制作アーティストが発表された。
この新ターミナルは、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局が42億ドル(約6612億円)を投じて建設・運営されるもので、2026年に開業予定。そのパブリック・アートを制作するには、18人のアーティストが選ばれ、バーバラ・クルーガーやヤン・ヘギュ、エディ・マルティネスなどが名を連ねる。
ニューヨーク・タイムズによれば、これらの作品をコミッションするために2200万ドル(約35億円)の予算が投じられ、ニューヨークの空港のなかでは最多数のパブリック・アートが展示されることとなるという。
同紙の報道によると、キャンディダ・アルバレスやシャルリン・フォン・ハイルなどのアーティストは大規模なガラスモザイクのメダリオンをフロアにつくり出すという。また、ヤン・ヘギュ、ロール・プルーヴォ、ニーナ・シャネル・アブニーは天井から吊るされた彫刻インスタレーションを、ネビン・アラダグやスカイ・ホピンカなどは壁面作品を制作する。これらのアーティストのほとんどにとって、ニューヨーク市における初めての常設パブリック・アートとなる。
同ターミナルの建設および運営を担当するJFKミレニアムパートナーズ社のボードチェアであるジョージ・ケイシーは声明文で、「アートは世界中からニューヨーク市への訪問者を引きつけ、新しい国際ゲートウェイであるJFKもアートの目的地となる」とし、次のように期待を寄せている。「新ターミナル6に足を踏み入れると、訪問者はすぐにこの魅力的なアート作品群に反映された都市の文化生活の活気を感じるだろう」。