「アートスペース福寿園」が京都にオープンへ。1790年創業の老舗による新展開

1790年創業の老舗茶舗・福寿園が、京都館7階にて新ギャラリー「アートスペース福寿園」をオープンさせる。

アートスペース福寿園

 株式会社福寿園が4月26日、京都館(福寿園京都本店)7階にて新ギャラリー「アートスペース福寿園」をオープンさせる。

福寿園京都本店

 福寿園は1790年、山城国上狛(現・京都府木津川市山城町)に福井伊右衛門が茶商として創業した老舗茶舗。創業以来、宇治茶の伝統を守り育ててきた。1952年には、京都駅に直売店一号店を出店し、近年ではお茶づくりを気軽に体験できる施設を各所に開設している。

 新スペースのデザインは国立国会図書館西館、森鴎外記念館などを手がけた建築家・陶器二三雄によるもの。和をコンセプトに構成された京都本店の建築コンセプトに相応しい、「中庸」の空間を目指したという。

 福寿園は、今回のアートスペースについて「日常生活の中でお茶をいただきながらアートを楽しんでいただき、お茶の文化を見つめなおす、そんな機会をここ京都で改めて創りたい」としており、伝統工芸や現代美術、写真、インスタレーションなど幅広いジャンルの作品を、「お茶」が原点となる企画のもと展覧会として発表していく。

アートスペース福寿園

 スペースのこけら落としは、その土地土地で生まれ育つ植物や植物と人、文化/伝統を研究し独自の表現で作品を展開してきた戸田沙也加の個展「茶花礼賛」(4月26日~6月25日)。宇治の黄檗宗萬福寺の滞在と茶園のフィールドワークをもとに取得した新しい知識をペインティングと立体作品に反映させ、新作を発表する。

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