金沢21世紀美術館で天井のガラス板が落下。能登半島地震で被災

1月1日に石川県能登地方で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」で、金沢21世紀美術館が大きな被害を受けたことがわかった。

部分的に落下した天井 提供=金沢21世紀美術館

 1月1日に石川県能登地方で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」で、金沢21世紀美術館が大きな被害を受けたことがわかった。

 金沢21世紀美術館は妹島和世と西沢立衛からなるSANAAが手がけた建築として知られており、円のかたちをしたガラス張りの平屋建築。展示室の天井にもガラス板が使用されており、これが空間に明るさと開放感をもらたしているが、今回はこのガラス板が地震によって部分的に剥がれ落ちた。金沢市文化政策課によると、ガラス板が剥落したのは2~3つの展示室。修復は当面先になるという。

震災前の金沢21世紀美術館の展示室。「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ」展の展示風景より

 また同館を象徴するレアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》については現在のところ被害は確認されていないとのことだが、詳しい調査はこれから行われる。

 同館には有料ゾーンと無料ゾーンがあるが、金沢市は安全確認が取れ次第、無料ゾーンから優先的に開館していきたい考えだ。金沢21世紀美術館は金沢でも屈指の観光スポット。余震が続き、予断を許さない状況ではあるが、一刻も早い再開館が待たれる。

*一部内容を修正・加筆しました(1月7日)

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