パリのポンピドゥー・センターとハンファ文化財団が3月19日、韓国・ソウルに近現代美術館を建設するプロジェクトの枠組みでパートナーシップ協定を締結した。
ポンピドゥー・センターは、4年間の協力関係のなかで同館コレクションによる8つ展覧会を開催するという。新美術館は2025年の開館が予定されており、ソウルにあるタワー63(ハンファグループ本社)を、フランス人建築家ジャン-ミシェル・ヴィルモットの手によって全面改装する。アジアのアートシーンにおいていま熱視線を集める韓国が、このパートナーシップでさらに勢いを増すことは確実だろう。
ポンピドゥー・センターのアジア進出はこれが初めてではない。2019年には、大規模な再開発が続く上海の元工業地帯「ウェストバンド地区」において「ウエストバンド・ミュージアム・プロジェクト」と呼ばれるプロジェクトをローンチ。同地区の再開発を担うウエストバンドグループとポンピドゥー・センターが戦略的枠組協定を結び、2024年までの5年間限定で美術館を運営している。
なおパリのポンピドゥー・センターは大規模改修のため、パリ五輪後の2024年から長期休館が予定されている。