香港特別行政区設立20周年を迎える今年。「香港アートマンス」では、通常行われている「Central Street Walking Tour」以外にも「Pedder Building GalleryTour」、「SoHo Gallery Walk」といった特別なアートガイドツアーが行われ、セントラル地区を中心とした香港のアート文化をより深く理解する絶好のチャンスとなっている。
多数開催されるアートイベントのなかでも、もっとも規模が大きいのが「アート・バーゼル香港」(3月23日~25日)だ。世界最大のアートフェア「アート・バーゼル」の香港版として2013年にスタートしたこのフェア。今年は日本を含む34の国と地域から242のギャラリーが参加し、ギャラリーブースのほか、プロジェクトベースの「Insights」や、若手作家を紹介する「Discoveries」、巨大彫刻やインスタレーションを紹介する「Encounters」などで構成され、彫刻や絵画、写真、インスタレーションなど、国際的に活躍するアーティストの作品が集う。会場は香港コンベンション&エキシビションセンター。
また、「アート・バーゼル香港」と同時期に開催される「アート・セントラル」(3月21日~25日)にも注目したい。今年で第3回目を迎える「アート・セントラル」は、アジアを中心とする世界各国の100以上のコンテンポラリーギャラリーが次世代の若き才能を紹介するフェアとしてバーゼル同様、コレクターからの熱い視線を集めている。会場は、ビクトリア・ハーバー沿いのセントラル・ハーバーフロント。
このほか、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団など世界中から一流のアーティストが来演し、様々な舞台芸術が繰り広げる「第45回香港アートフェスティバル」(2月16日〜3月18日)や、地下鉄MTRセントラル駅構内に10作品を展示する「JCCAC エキシビション at ART MTR–attitude」(3月1日~4月30日)など、香港各地で多数のイベントが集中的に開催される。詳細は香港アートマンスのウェブサイトをチェックしてほしい。