パブリック・アートの集積地である「ファーレ立川」にある岡﨑乾二郎の作品が撤去から一転、保存されることとなった。
岡﨑の作品《Mount Ida─イーデーの山(少年パリスはまだ羊飼いをしている)》があるのはタカシマヤ立川店の裏手。立川タカシマヤS.C.の改装計画に伴い、同店閉店(1月31日付)ののち、2月以降の撤去が計画されていた。
これに対しては岡﨑自身が自身のウェブサイトで「長い年月をかけて、ひとびとの思いとともに育ってきた文化が、堂々と発表できないような一過的な計画のためにかくも安易に解体撤去されようとしていることを、残念に思い、ひたすら悲しんでいます」とのコメントを発表。
また美術評論家連盟も作品保存に対する要望書を清水庄平立川市長と株式会社高島屋の村田善郎代表取締役社長に送付するなど、美術界から保存を求める声が高まっていた。