100人に1300万円ずつの資金を提供。Airbnbが宿泊施設のアイデアを世界中から募集

アメリカを本拠地とする民泊大手のAirbnbが、1000万ドル(約13億円)規模の基金「OMG!ファンド」を設立。世界でもっとも「スゴイ!」(「OMG!」な)宿泊施設空間をつくるプロジェクトを開始した。現在、世界中からアイデアを募っている。

UFOハウス(カリフォルニア州、アメリカ合衆国)

 美術大学出身で元工業デザイナーであるブライアン・チェスキーがCEOを務めるアメリカの民泊大手「Airbnb」が、ユニークな試みをスタートさせた。

 同社は、世界でもっともユニークな宿泊施設空間の創造を資金面で支援することを目的とした、1000万ドル(約13億円)規模の「スゴイ!」リスティング開発基金を発表。世界中で活躍する、あるいは新人のデザイナーや建築家、DIY愛好家、つくり手からアイディアを募集し、100件の「最高に風変わりなアイディア」を金銭面で支援するという。

 Airbnbはこれまで、ブーツやUFO、大きなジャガイモのかたちの施設を手がけており、これらに続く「風変わりなリスティング(Airbnbの宿泊施設)」をさらに求めるため、建設にかかる費用を一部負担。上述の基金を通じ、100人を対象に10万ドル(約1300万円)ずつの資金を提供し、Airbnbリスティングの建築を具現化する機会を提供する。

ブーツハウス(ネルソン、ニュージーランド)
ポテトハウス(アイダホ州、アメリカ合衆国)

 提出されたアイディアは、オリジナリティ、実現可能性、宿泊施設がゲストに提供する体験、および持続可能性などの観点から、審査委員会が審査。審査員はファッションアイコンのアイリス・アプフェル、シドニーを拠点に活躍する建築家・髙田浩一ら4人が務める。

 応募期限は7月23日午後12時59分(日本時間)まで。今後数か月にわたって審査委員会により100人の受賞者が選出され、来年には受賞者のアイディアを具現化した宿泊施設が竣工する予定だ。

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